子どもの発育発達に最適な柔道②
幼児・小学生クラス<稽古風景・古典素読・勉学・しつけ> 2015年2月11日〜柔道は身体を鍛え、豊かでしなやかな心を育み、頭もよくなる!〜 前回は柔道の創始者である嘉納師範の思想につ...
子どもの発育発達に最適な柔道②
〜柔道は身体を鍛え、豊かでしなやかな心を育み、頭もよくなる!〜 前回は柔道の創始者である嘉納師範の思想につ...
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志道館の幼年部は3歳から入門することができます。
港南道場に3歳の頃にプレ入門から始めて最近4歳になった男の子がいます。
いつもニコニコで広い道場にくると毎回元気いっぱいに走り回っています。3歳の頃は、楽しいことまっしぐらで指示がうまく聞けなったり、着替えや準備もお手伝いが必要だったりもしました。
でも最近は4歳のお兄さんという自覚が見え始め大きく成長を見せてくれています。
大きな成長の1つは「着替え」です。
1人で服を脱ぐところは以前からできていたと思いますが、何も言われなくても脱いだ服をきれいにたたんで自分のリュックにしまいます。たたみ方もとても丁寧で近くで見ていて驚きました。
そして柔道衣もまずは自分で着ようと一生懸命にチャレンジします。
まだ帯はうまくできませんが、そんなときは「せんせい、やってください」と言えるようにもなりました。
一生懸命やろうとする姿勢がよく見られるので帯もきっと上手に結べるようになることでしょう。稽古後の着替えでも柔道衣のたたみ方を覚え、集中して丁寧にたたむ姿も見られました。本当に素晴らしい成長です。
稽古中も、指示を一生懸命聞いてみんなと一緒にやろうという前向きな姿勢を見せてくれます。
順番を守ることもきちんと理解していますし、実語教を言う時にしっかりと正座をして耳を傾け足を崩すことなく一生懸命に取り組んでいるのもよく伝わってきます。
様々な場面でたくさんの成長を見せてくれてとてもうれしく思います。
初めはできないことがあったり、やることよりも楽しさが優先になってしまうこともあります。
例えば、道場に到着してから着替えまでの流れ。
○まず道場に到着すると元気に挨拶。
○手を洗って自分のタオルで手を拭く。
○先生に検温をしてもらう。
○自分で脱いだ靴を揃えて下駄箱にしまう。
○道場に入り、みんなに挨拶をして自分で着替え始める。
これが学習時間のない幼年部の子供たちのいつもの流れです。
でも、靴をしまい忘れて中に入ろうとしたり、道場に入ったら走りたくなったり、楽しくなって着替えることをすっかり忘れてしまったり。
まだまだ小さな子供たちはスムーズに行かないこともあります。
それでも、毎回の稽古で繰り返していくことで少しずつ習慣になっていきます。
習慣にするまでは時間を要することもあるかもしれませんが、根気よく続けることが大切です。
今までおうちの人や先生に手伝ってもらっていたことが、自分でできたときは自分自身がお兄さん、お姉さんになったと自信をつけるときです。その自信がまた力になってチャレンジする気持ちを生みだしていくと思うので、少しでも成長が見られたときは具体的に伝えて一緒に喜び、次もがんばるぞと力がわくような声がけを心がけています。
幼年部・少年部の子供たちの成長は指導者にとっても、大きな力になります。
これからも子供たち1人1人の成長が楽しみです!
野尻 麻実
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