「大人になってから柔道を始めた柔道家」が主役の柔道イベント
『全日本大人柔道フェスタ(柔フェス)』は2022年にスタートし、これまで2回に渡って開催してまいりました。
本年(2024年)より、「技術講習会」と「親善試合」を分けて開催する運びとなりました。
大人柔道家の皆さんが、技術を高める機会を増やしていきたいと考えています(技術講習会は年に3~4回開催予定です)。
先日11月23日には、『柔フェス大人柔道部 技術講習会一限目』として、講師に宇髙菜絵氏(ブイ・テクノロジー柔道部監督/全日本女子シニアコーチ)を迎え、“大外刈”をレクチャーしていただきました。
この度「親善試合」の日程が決まりましたので、第一報をお知らせ致します。
以下、今回の『全日本大人柔道フェスタ親善試合』実行委員長 佐藤雄哉氏からのご挨拶です。
ご挨拶
こんにちは。
実行委員長の佐藤雄哉です。
近年、柔道は人口の減少が特に危ぶまれている武道・スポーツと言われています。個人的には「こんなに楽しいのになぜ皆やらないのだろう?」という偏った疑問を抱いていますが、その要因の一つに、「幼少期から柔道を始めていないと競い合える場所がない」という中途参入のハードルの高さがあります。言い換えると今の柔道界は、大人から柔道を始めた人が成長を実感しにくい構造なのです。
もちろん、勝負に勝つだけが柔道の楽しさではありません。ただしかし、やはり成長を実感する場所は必要です。そのような問題意識のもと、全日本大人柔道フェスタは開催され今年で三回目を迎えました。昨年までは坂東真夕子先生が実行委員長を務められていましたが、本年は私、佐藤雄哉が務めさせていただきます。
昨年までのコンセプトはそのままに、本年はより裾野を広げ、「普通に試合をするのは怖いけど試合の雰囲気を味わってみたい」という柔道家や、「大学以前から柔道をやってきたけど、出場できる大会のレベルが高すぎる」といった柔道家のニーズにも応えた部門を設けています。
大人柔道家の皆さん、「怪我なく安全な柔道」を一つのスローガンとしつつ、日ごろの練習の成果を発揮しにきてください!
現時点で公開できる情報は下記の通りです。
【親善試合実施要項】
大会のコンセプト
本大会はオリンピックや世界選手権を頂点とする「ハイパフォーマンス柔道」ではなく、より良い生に向けて運動・スポーツを活用する「ウェルネス柔道」の理念に基づき開催される。そしてその活動は、「全日本柔道連盟 長期育成指針 Ⅳ.全柔連が目指す長期育成の方向性」に示される「大会のレベル、実施数、および適用ルール等を調整することによって、安全性が担保された中で挑戦を促す取り組みを推進する」という方向性を強く心がけるものである。
【日時】
2025年1月26日(日)午後
※まだ詳細な時間は確定していませんが、13:00~17:00の間で開催します。
【場所】
講道館 or 国士舘大学多摩キャンパス柔道場(12 月下旬に決定)
【参加資格】
今日まで「ハイパフォーマンス柔道」の経験がなく、現在から未来にかけて「ウェルネス柔道」を志す大学生以上(18歳以上)の柔道家。
【出場部門】
親善試合A
勝敗を競わず試合の雰囲気を味わいたい柔道家。
※組み合った状態から開始し自由に技を掛け合うが、お互い一回以上は必ず“投げられる”こと。
親善試合B
勝敗を競いたい大学以降から柔道を始めた柔道家。
※組み合った状態から試合を開始し自由に技を掛け合って勝敗を競う。
親善試合C
勝敗を競いたい大学以前から柔道を続けている柔道家。
※組み合わない状態から試合を開始し自由に技を掛け合って勝敗を競う。
【試合要綱】
試合方法
・シンプルなトーナメント方式では行わず、一人二試合以上を保証する。
・部門ごとに体重、年齢、段位、経験等を考慮した3-6人程度のグループを設定し、その中で勝敗を競う。
・細かい審判規定は12月下旬に公開する。
柔道衣について
・白の柔道衣を着用すること。ゼッケンは任意とする。
・柔道衣チェックは行わないが、体格にあった柔道衣を着用すること。
・インナーは白のTシャツとし、男性の着用も許可する。
その他
・頭髪は柔道衣の襟にかからないよう頭上でまとめること。
【表彰】
親善試合A:投の理合に基づき、最も綺麗に投げた1組(受取)を表彰する
親善試合B:各グループの優勝者のみ表彰する
親善試合C:各グループの優勝者のみ表彰する
【参加費】
親善試合A:2200円
親善試合B・親善試合C:4400円
【傷害保険】
各自で任意に加入するものとする。
【特記事項】
(1)大会エントリーについて、以下に該当する柔道家の参加を遠慮する場合もありますが、その際はご容赦ください。
・大会コンセプトにそぐわないと判断される柔道家
・当実行委員が定めるBMI基準を大幅に超過する柔道家
(2)脳振盪対応について、選手及び指導者は以下の事項を遵守すること。
・大会前1ヶ月以内に脳振盪を受傷した者は、脳神経外科の診察を受け、出場の許可を得ること。
・大会中、脳振盪を受傷した者は継続して当該大会に出場することは認めない。(受傷した時点で必ず専門医を受診すること)
・練習再開に際しては、脳神経外科の診察を受け、許可を得ること。
・上記のいずれかに該当する選手がいる場合、指導者は必ず大会事務局へ事故報告書を提出すること。
(3)大会で撮影された写真および映像の肖像権は、主催者側に帰属する。
協力 株式会社 志道館
協賛 日本エースサポート株式会社
全日本大人柔道フェスタ 親善試合実行委員会
実行委員長 佐藤雄哉
審判規定、申込方法は12月下旬に改めて発表いたします!