【幼児・小学生×柔道】縦割りクラスがもたら...
館長(コラム・講演・対談) 2021年10月22日文武一道塾志道館では、幼児と小学生が同じ時間帯に合同で稽古をしています。 小学生にとっては、年下の子...
【幼児・小学生×柔道】縦割りクラスがもたら...
文武一道塾志道館では、幼児と小学生が同じ時間帯に合同で稽古をしています。 小学生にとっては、年下の子...
続きを見る
先日(2017年3月12日)、昨年に引き続き新宿区少年少女柔道大会に小学生10名、中学生1名が出場しました。
文武一道塾 志道館にとっては、年に一回の公式戦になります。初出場だった昨年は、全員初戦敗退。
今年は、全員一回戦突破を目標にして、大会に臨みました!
結果は、小学生1名が一回戦を一本勝ちしましたが、二回戦で敗退。他の子どもたちは、昨年と同じく一回戦敗退となりました。
大会全体を見て感じたこと…試合に勝つためには、小学生低学年であっても「勝つための技術」と「試合勘」「試合慣れ」が必要。しかし、これはあくまで私の個人的な考えになりますが「勝つための技術」や「試合勘」「試合慣れ」は、小学生のうちは必要ないと考えています。人生で初めて習う柔道、それは子ども達にとって生涯に渡り柔道に携わっていく入口だと思っています。その入口は、勝負云々ではなく「柔道」の基礎を養い、「柔道」を通して基礎体力を高め、礼儀礼節、人の痛みを知り、何よりも本人たちが「柔道が楽しい」そう思えるだけで充分ではないでしょうか。
私自身の経験から、また、選手時代に様々な自分以外の選手を見て来た経験から、競技柔道は中学生からで充分だと考えています。
数ヶ月前に読んだ「GRIT やり抜く力(アンジェラ・ダックワース=著/神崎 朗子=訳)」という本にも下記の様なことが述べられていました。
●最初に厳しくしすぎると「取り返し」がつかなくなる
スポーツ心理学者のジャン・コティは、この最初の段階(※)でのびのびと、遊びを通して興味を持ち、さらに興味を深めておかないと、将来、悲惨な結果を招く恐れがあることをつきとめた。
〈中略〉
この段階(※)を省いて、いきなり専門分野で集中トレーニングを受けた選手たちは、経験の浅い選手たちと競争した場合、最初のうちは明らかに有利だ。しかしコティの研究では、そのような選手たちは負傷したり、燃え尽き症候群に陥ったりする確率が高いことがわかっている。
ここで伝えたいのは、エキスパートと初心者では動機付けの方法が異なって当然だということだ。初心者のうちは、自分が本当に楽しいと思うものを見つけるために、周囲の励ましや、ある程度の自由が必要だ。ちょっとした達成感を味わったり、ほめられてうれしくなったりすることも必要だ。
もちろん、少しは批判されたり、まちがいを正されたりする必要もあるし、練習する必要もある。だがこの段階では、やりすぎは禁物であり、あせってはいけない。初心者のうちにあまり厳しくすると、せっかく芽生えた興味が台なしになってします。いちどそうなったら、取り返しはつかないと思ったほうがいい。
※(筆者注)興味のあることを見つけて掘り下げていく段階を、心理学者ベンジャミン・ブルームは「初期」と呼んでいます。上記抜粋で出て来る段階とは、この「初期」を指します。ブルームは、世界で活躍する120名の人々に加えて、その両親やコーチや教師たちにもインタビューを行なった結果、「スキルは3つの段階を経て進歩し、各段階につき数年を要する」と述べています。
一回戦突破を目標にしていた子供たちも、豪快に負けた後しおらしい姿を見せたのは一瞬で、みんな元気に他の子の応援をして、元気にお昼ご飯を食べて、元気に帰って行きました。
内心「もう少し粘れた試合もあるかなー」とは思いましたが、怪我なく無事に終われたことに感謝します。
みんな大会前の3つの約束も果たしてくれました。
これがデビュー戦となった中学生男子は、一回戦を一本勝ちし、二回戦で一本負け。敗者復活戦に回り、初戦は一本勝ち。二回戦目で一本負け。4戦2勝2敗という結果でした。彼は、志道館で本格的に柔道を始めて、まだ1年2ヶ月。毎稽古、強くて元気なお兄さんやおじさま達に揉まれています。いい所と課題点が浮き彫りになった試合でしたが、デビュー戦で4試合もできてきっと自信にもなったことでしょう。次回は優勝目指して頑張って欲しいと思います。
思い起こせば、私のデビュー戦は、中学1年生の秋に開催された高知県中学新人戦。柔道を始めて約半年後のことでした。結果は、初戦敗退。それ以後、10数年の間に、何百試合したことでしょう。当時は、試合に勝つことが全て、試合に負けた時は自分がやってきたこと全てを否定された様な絶望感に苛まれました。しかし、今思い返すと全てが思い出、そしていい人生経験です。
柔道人生を歩み始めた子供たちにも、柔道を通して、これからもたくさんの経験を積んで、その経験を自分自身の人生に役立てて欲しいと思います。
館長・坂東真夕子
文武一道塾志道館では、幼児と小学生が同じ時間帯に合同で稽古をしています。 小学生にとっては、年下の子...
文武一道塾志道館では、幼児と小学生が同じ時間帯に合同で稽古をしています。 小学生にとっては、年下の子...
続きを見る
港南道場の小学校1年生の男の子。 この春に幼児クラスから小学生クラスにあがりました。 幼児クラスの頃は、着替...
港南道場の小学校1年生の男の子。 この春に幼児クラスから小学生クラスにあがりました。 幼児クラスの頃は、着替...
続きを見る
幼児・小学生クラスでは10月の目標は「乱取りで効率よく大内刈をかける」を掲げ練習に取り組んでいます! 大内刈は...
幼児・小学生クラスでは10月の目標は「乱取りで効率よく大内刈をかける」を掲げ練習に取り組んでいます! 大内刈は...
続きを見る