志道館が、そこにあり続けるということ
幼児・小学生クラス<稽古風景・古典素読・勉学・しつけ> 2016年6月28日平日は、14:00〜15:00くらいの間に、低学年の子どもたちが道場に来始める。 道場の窓を開けていると、だんだん子どもたちの...
志道館が、そこにあり続けるということ
平日は、14:00〜15:00くらいの間に、低学年の子どもたちが道場に来始める。 道場の窓を開けていると、だんだん子どもたちの...
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柔道の基本は「受身(うけみ)」です。
相田みつをさんの詩にもありますが、柔道の「受身」は「負ける練習」です。
もう少し言葉を補足すると、「受身」は「負けても怪我をしない練習」「自分だけではなく相手も怪我をさせない練習」です。毎日柔道の稽古の中で当たり前のように取り組んでいる「受身」ですが、最近この「受身」ってすごいな!と思うようになりました。
柔道はどうしても見た目が派手な「投げ技(背負投や内股等)」に目がいきがちです。実際に一般的にテレビで放映されている競技柔道(世界選手権やオリンピック等)では、相手をきれいに投げて勝った選手が脚光を浴びますし、競技柔道においては「きれいに受身を取ること」は「負け」を意味しますので、競技者は試合中にきれいな受身を自ら取るようなことはしません。極限まで体を捻ったり、手をついたりして相手のポイントにならないように努めます。
「投げ技」が「光」だとしたら、「受身」は「陰」のような存在になりがちです。
しかし、私は「投げ技」以上の魅力が「受身」にはあるのではないか、と思います。
以下は「受身」の魅力です。
※参考書籍「柔道とは、柔(やさ)しい道である」米田實◎著・宮崎誠司◎共同執筆/ベースボールマガジン社
「受身」は投げられた時にその衝撃から身を守る非常に有効な方法です。
頭や頚、そして全体のショックとリスクを最小限にする技術です。
投げられた時に畳に体がつく瞬間に、とくに頭を打たないように、頭を持ち上げながら手と足を使って畳を叩くようにして体への衝撃を和らげたり(前受身・後受身・横受身)、手を使いながら背中を丸めて前方に回転し、肩や顔から畳に落ちないようにします(前方回転受身)。
この受身の修練によって、どうしたら安全にしかも痛みを回避できるかを知ることができるようになります。
〜参考書籍から一部抜粋、要約〜
例えば、日常生活において道端で転んだ時、車に轢かれた時、自転車で転んだ時等、多少の怪我をしたとしても致命傷を負わずに済むということにも役立ちます。
もちろんとっさの瞬間に体が反応し危険を回避する、という状態になるまでにはそれなりの時間・鍛錬を要します。
ですので子供のうちから柔道を習い、「受身」を習得することをお勧めします。
心と体が柔軟な子供のうちに身についた「受身」は、一生物のスキルとして役立つことでしょう。
大人からでも遅くはありません!おじいちゃんおばあちゃんになるまでに、安全な転び方(=受身)を身につけましょう。
自分の身を守ることに熟達すると相手の体にも優しくなれるかも知れません。また、一対一で相手と至近距離で対峙する中での、自分と相手との良質な「相互性」を育んでその感受性を豊かにしていく技術(コミュニケーションスキル)という面でも、柔道の礼法、そして受身や身のこなしはもっと評価されるべきでしょう。
受身は、転倒や投げられた際に自分を守る技術ですが、その積み重ねの中から、痛みやケガから自分を守るだけでなく、さらにどう投げてやれば相手が痛くなくケガのないようにできるかということまで体得できる高度な方法論でもあります。
〜参考書籍から抜粋〜
道場では、小学生が幼児の技を受けることも多々あります。
普段はマイペースで少し我が強いような小学生でも、自分より小さい子の力量に合わせて上手な受身を取っている姿を見ると、受け方が上達するということが、人間的な成長に繋がっていることを実感します。
また冒頭でも紹介しましたが、「受身」は「負ける練習」です。
どんなに優秀な人でも、人生の中で「負け=失敗や挫折」を経験しない人などいないでしょう。
大事なのは「負けないこと」ではなく「負けた後どうするか」だと思います。
一つの負けや失敗が人生の致命傷になるのではなく、多少の痛みは伴いながらも上手に「受身」をとって、また立ち上がって前を向いて歩いていく、「受身」はそんな練習でもあるような気がします。
柔道は「受身」だけでも、大きな価値があります!
子供も大人もぜひ柔道を始めて、「受身」を習得しましょう。お問い合わせお待ちしてます。
館長・坂東真夕子
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