【元アスリート女性経営者の日記12】 新規入門者数にみる、コロナ禍での柔道場経営

元アスリート女性経営者の日記 2020年10月23日
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今年6月の稽古再開から早いもので5ヶ月間が経過しようとしています。
4月・5月の自粛期間を経て、稽古を再開する際、少なくともあと1年間くらいは、厳しい状況が続くことを予測しました。
 
コロナを機に、大人も子供も休塾や退塾をする方が一定数いる中、今回のコロナ騒動と柔道の特性は相性が悪く、新規入門者数も多くは見込めないだろうと。

 

ですので、しばらくはある程度の赤字経営でも道場経営が成り立つよう、政策金融公庫コロナ特別貸付を利用して、まとまった額の運営資金を確保し、これから迫りくるであろう困難へのディフェンスを固め、柔道場経営に対して改めて腹を括りました。

 

そしていざ稽古を再開してみて、どうだったのか?
「新規入門者数」を指標として、昨年同時期と比べてみました。
 

 

【2019年6月〜10月末までの新規入門者数】

〈6月〉大人0名(女性0名)/子供3名
〈7月〉大人6名(女性0名)/子供1名
〈8月〉大人6名(女性1名)/子供7名
〈9月〉大人16名(女性2名)/子供6名
〈10月〉大人8名(女性2名)/子供6名

 

※合計59名→大人36名(女性5名)/子供23名

 
 

【2020年6月〜10月22日までの新規入門者数】

〈6月〉大人4名(女性2名)/子供7名
〈7月〉大人2名(女性1名)/子供4名
〈8月〉大人3名(女性1名)/子供2名
〈9月〉大人5名(女性2名)/子供5名
〈10月〉大人3名(女性2名)/子供0名
 
※合計35名→大人17名(女性8名)/子供18名

 
 
 
2019年9月期の大人新規入門者数(16名)は突出した数字です。
なぜここまで数字が伸びたのかというと、それは2019年8月末に日本武道館で開催された柔道世界選手権効果だと考えています。
2016年リオオリンピック後にも、大人(成年部)の新規入門者がかなり増えました。

 

数字はあくまで数字でしかなく、この数字を見比べて、何を見出すのか、何を考えるのか、が大切だと思っています。
確かに、前年度に比べると新規入門者数は鈍っているかも知れません。
しかし前述したように、ある程度の覚悟を持って稽古を再開した私自身は、このコロナ禍において、これだけの方が新規で入門してくださったという事実は、素直に喜ばしいことだと感じています。

 
 
また、2019年に比べ女性入門者が増えています。
2019年は大人36名中女性が5名(全体の約14%)に対し、2020年は大人17名中女性が8名(全体の約47%)。しかも、2019年は女性5名中柔道初心者が2名だったのに対し、2020年は女性8名中柔道初心者が7名です。
これは、6月から新設した「女性限定クラス」の効果が現れた結果だと認識しています。これも素直に嬉しい現象です。
 
 

 
【港南道場】成年部・女性限定クラス新設します!
https://www.bunbuichido.net/20200601column/
 

 

柔道場経営に関わらず、このコロナ禍においてうまくいかないことをコロナのせいにするのは簡単なことです。文武一道塾 志道館が今、コロナを理由に活動休止したとしても多くの人は同情し、仕方のないことだと慰めてくれるかも知れません。
しかし、こういう時だからこそ柔道場経営者として何ができるのかを考えた時、出てきた答えは至ってシンプルで、「柔道を世に広める」ということでした。
他人とは出来るだけ距離をとって過ごすことが奨励され、マスク一枚で諍いが起こるような「コロナ時代」という「分断の時代」において、精力善用 自他共栄という精神のもと自分以外の他者と至近距離で組み合う柔道は、この時代を生きる私たちにとって必要な武道だと思っています。

 

できない理由を声高に叫ぶのではなく、どうやったらできるかを考え抜き、試行錯誤と工夫を重ねながら少しでも前に進む。これが経営者マインドなのだと改めて気づかされました。
 

 

コロナ騒動という困難が、私を経営者としても、一人の人間としてもより成長させてくれたと実感しています。
日本におけるコロナ騒動がこれからどうなっていくか、想像はできません。
しかし、どのような状況にあっても「柔道を世に広める」という私の軸はぶれません。その都度、その状況下での最善を尽くすだけです。

 

 

文武一道塾 志道館は、感染症拡大防止対策を施しながら、毎日元気に活動中です!
こんな時代だからこそ、柔道を始めてみませんか?

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

館長・坂東真夕子

 

 
 

 

 

 

 

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