大人も「世界一周」に挑戦~固技も「基本」が大切~

港南道場 2019年7月30日
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「世界一周」と言っても、旅行ではありません。柔道の「世界一周」は、「抑え込みの基本動作」を身につけるための練習方法です。子どもクラスで練習をしてきましたが、最近では大人クラスでも取り入れています。

 

 
※コラム「稽古風景(2018・1・11)〜寝技の世界一周〜」 参照
 

 

「袈裟固」から始まり、様々な抑え込みに移行しながら、また「袈裟固」に戻ります。

 

①袈裟固→②後袈裟固→③横四方固→④横四方固(反対側)→⑤縦四方固→⑥肩固→⑦袈裟固

という流れです。

 

 

「世界一周」は、「取」(抑える方)、「受」(抑えられる方)両方の稽古です。両方の動きを練習することで、抑え込みの要点を理解することができます。
最初は1分から2分をかけて、正確に行うことが大切です。肘や膝の角度、顔の向き、動くタイミングなど細かい部分を意識して練習することで、効率の良い動き方が身につきます。意識しなくても正しい動きができるようになるためには、反復練習が欠かせません。練習を繰り返すと、考えなくてもスムーズに体を動かせるようになり、スピードも上がってくるはずです。最終的に、30秒以内で正確に一周することを目標にしています。

 

先日、「世界一周」を練習した際に、ある塾生様が「固技(=寝技)を練習すると、立技にも良い影響がありますね。」とおっしゃっていました。私もその通りだと思います。固技の上達が、立技に好影響を与える主な理由は2つです。
 
 
①思い切って技をかけられるようになる
立技で投げられたり、返されたりしても、固技ができれば逆転可能です。固技が上達すると、失敗を恐れずに、思い切って技をかけられるようになります。
 
②筋力がつく
抑えたり、返したりすることで、特に「体幹」が強くなります。柔道は、体の「軸」が大切です。固技を練習すると、立技の際に体がぶれにくくなります。
 

img_2729.jpg
 
固技をやると、柔道がより面白くなると思います。立技よりも早く技術が身につくので、初心者の方も取り組みやすいです。ただ、力任せに抑えたり、返そうとしてもうまくはいきません。固技も立技同様に「基本」が大切です。
 
志道館では、固技も「基本練習」を重視しています。柔道をやったことがない方、固技に自信がない方もご安心ください。一から固技の練習をし、正しい技術を身につけていきましょう。今回ご紹介した「世界一周」以外にも、色々な固技の基本練習をやっています。ぜひ1度、見学や体験をしてみてください。
 

 

 

 

 

 

 

綾川 浩史

 

 

 

 

 

 

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