優しさをつないでいこう!〜学年の垣根を越え...
港南道場 2020年6月30日港南道場の幼年部・少年部では最上級生が現在小学校3年生です。 小学校3年生というと学校でいえば低学年から中学年へあが...
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「柔道って、痛くて汗臭くて、危なそうだし、敷居高いですよね!柔道に興味持つ人なんているかなー。」
上記言葉は、ある福祉系施設経営者との会話の中ででてきた言葉。もちろん、その経営者の方は柔道経験なし。私はその言葉を聞いて、違和感がむくむく。何に違和感を抱いたかというと、「敷居が高い=柔道に興味を持つ人はいない」という結びつけ。とっさに出て来た言葉は、「敷居が高いからこそ、万人受けしないからこそ、そこに柔道の価値があるんじゃないですかね」…。
後日、改めてこのやりとりを思い返したとき、私の中である“気づき”がありました。
約一年半前、「文武一道塾 志道館」を設立してから今日まで、柔道経験が全くない方にでも、分かりやすく柔道の魅力を伝え、いかに「柔道を習う」ということの敷居を下げるか、に腐心してきました。
しかし!敷居を下げる必要などない、という事に気がつきました。なぜなら、それは、自分が思わず発した言葉の通りなのです。
「敷居が高いからこそ、価値がある!」
実際は多くの方がイメージされている通りで、柔道は痛いし、汗臭いです。相手の汗を浴びることもあります。夏は柔道衣を着るだけで、大量の汗がでます。冬は裸足で寒いです。きゃっきゃっ言いながらできるものではありません。やり過ぎると耳が潰れます。女子はムキムキになります(これもやり過ぎると、です)。柔道修行は気軽に始めることはできたとしても、気軽に継続することはできないかも知れません。それでも尚、日本で発祥した柔道が今や世界中の人達に愛されている(国際柔道連盟には200の国と地域が加盟しています)のは、何故でしょうか?そこに柔道の大きな魅力、価値があるのだと思います。例えば、柔道やるとスマートになるよ!ぜんぜんつらくないよ!毎回楽しくできるよ!ケガなんてしない、しない!誰でも気軽にできるよ!柔道がそんな武道だったら…私は「志道館」など設立しなかったでしょうし、柔道を通した人間形成などできないでしょう。
辛さや痛みが伴うからこそ、自分を成長させ、人の痛みを知ることができる。
稽古相手がいて、始めて自分を高めることができる。
私は柔道の魅力を上記のように感じています。そして、これは“人が生きる道”即ち人生そのものなのではないでしょうか。
柔道修行即人生。
人生即柔道修行。
柔道とは、その「敷居の高さ」をもろともせず、覚悟を決めた人達だけの特別な武道と言えるのではないでしょうか。「敷居が高い」分、柔道修行の先には、素晴らしい風景が広がっていることでしょう。
余談ですが、先日初段を取った近藤がこんなことを言っていました。
『私は内省が大好きで、いままでは”自分を閉じること”で内省を深めることができると思っていた。しかし、柔道を習い始めてから、人との関わり合いの中でこそ、自分をより深められることを知った』
実際に、久々に会った友人に「こんちゃん、外にひらいた感じがするね!」と言われていました。
※近藤が黒帯を取得するまでを描いたブログはこちら「黒帯への道」。シリーズものです。
自分に自信をつけたい人、根暗な人、人生につまずいている人、かっこいい大人になりたい人、豊かな人生を歩みたい人、自分を変えたい人、自分の子どもに強くなってもらいたい、豊かな人生を歩んで欲しいと思っている親御さま…全ての人にこの言葉を送ります。
とやかく言わず、覚悟を決めよ!柔道衣を着よう!柔道は素晴らしい!!
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