【柔道のチカラ】実はかなり奥深い!〜柔道え...
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文武一道塾 志道館の取り組みの一つである「実語教」の素読。昨年末より、子どもたちは、その「実語教」の丸暗記にチャレンジしています。丸暗記を達成すると、モントリオール・志道館 中村先生よりいただいた「志」ワッペンをGETすることができます。
昨年末、この取り組みを子どもたちに発表した時、「え〜、無理だよー」という反応が大半でした。それもそのはず、「実語教」は29項目からなる古典で、現代人には聞き慣れない言葉が並んでいます。しかし私は「やってできないことはない」と思っていました。何故なら、毎日子どもたちと接していると、その吸収力や成長振りには目を見張るものがあるから
です。なので私は、子ども達に「無理だと思ったら無理だよ。できると思って、やってみよう!」と伝え、実語教チャレンジがスタートしました。
2016年年明け早々、第一号達成者がでました!。その達成に触発され、達成者が少しづつ増え3月11日現在で、5名がワッペンをGETしてます。その中で、先週幼年部初の達成者が誕生しました!志道館に約1年半通う5歳児です。「実語教」を達成すると、次は「大学」へとすすみます。
先週木曜日には、小学生のお兄さんたちに混ざり一緒に「大学」の素読をしました。その小さな身体にたくさんの“智慧”を詰め込んで欲しいと思います。
現在の達成者は5名。前述した5歳児が最年少達成者ですが、虎視眈々と最年少達成を狙う4歳児が!その4歳児は、先週の段階で約8割を暗記してます。誕生日が4月なので、誕生日まで(5歳になる前まで)の達成を目論んでます(本人の自覚はあまりないかもしれない…)。
江戸時代では、3歳頃から四書五経などの古典の素読を始めたと言います。江戸の人々の人生観は「愉快に暮らすこと」だったとか。「愉快に暮らす」とは、贅沢をするとか、遊んで暮らすとかいう次元の低い欲求ではなく、「家で独り静かに香をたき、古書を読む」そんな生活が理想とされていたそうです。
「逝きし世の面影(平凡ライブラリー/渡辺京二・著)」という書籍では、江戸を訪れた外国人たちが、貧しくとも精神性の高い江戸の人々を見て、江戸を「夢のように美しい国だ」と賞賛している様子が記録されています。
「愉快に暮らす」ためには教養と高い精神性が必要だったのでしょう。その教養や精神性には、幼少期の四書五経教育が影響していることは言うまでもありません。
「愉快に暮らす」、私たち現代人が忘れてしまった人生観、精神性ではないでしょうか。
2013年10月文武一道塾 志道館を設立以来、毎日子ども達と共に、古典に触れ合えることを幸せに思います。古典から一番学ばせてもらっているのは、他でもない私自身なのです。
館長・坂東真夕子
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