【メディア情報】テレビ朝日「グッド!モーニ...
お知らせ・メディア掲載情報 2021年5月11日2021年5月12日(月)7時25分〜7時35分頃 テレビ朝日「グッド!モーニング」に「店舗型ベビーシッター ママズスマイル」が登...
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2021年5月12日(月)7時25分〜7時35分頃 テレビ朝日「グッド!モーニング」に「店舗型ベビーシッター ママズスマイル」が登...
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ご好評いただいているシリーズ2回目は、私、坂東の母校 高知学芸中学高等学校柔道部の後輩である鬼谷(現姓 近藤)奈津子さんです。
鬼谷さんは4才から柔道を始め小学校時代には、中学受験勉強と柔道を両立し高知学芸に入学。
高知学芸中学高校時代には、大学受験勉強と部活動(県大会や四国大会で活躍)を両立しながら慶應義塾大学理工学部に合格した、まさに“文武一道”を体現する自慢の後輩です。
慶應義塾大学卒業後は大学院に進み、現在は大手航空会社に勤務しながら慶應義塾大学女子柔道部監督も務めています。
社会人としても活躍する彼女が、中学高校時代をどんな風に過ごし、柔道で学んだこと、培った力を今の仕事にどう活かしているのか、ぜひご一読ください!
目次
私は父から影響を受けて柔道を始めました。
父は学生時代からずっと柔道を続けており、柔道に対してとても熱心な人でした。
その背中をみて育っていたので、自分から「柔道やりたい」と言ったことを覚えています。確か4才の時だったと思います。
小学生の時、当時、高知で一番強い道場に所属していて、週3日くらい練習に通ってました。所属している人数も4〜50人と多く、1回の練習でも40人近く来ていたと思います。強い子、体格のいい子が多い道場で、練習も厳しかったです。
そこから中高一貫校で柔道部に所属。卒業後は慶應義塾大学へ進み、柔道を続けました。
父も姉も通っていた学校でしたので「私も学芸に行くんだろうな」としぜんと思ってました。
小さい頃から勉強にも取り組んできましたので、勉強も柔道もできる学校、となると高知でいきたい学校は限られていて、進学校で柔道をするなら=高知学芸、という感じでしたね。
ただ当時、高知学芸は柔道部の部員も少なかったですし、学校の下校時間が早く部活の時間が限られていました。
強くなりたかったので、これじゃ練習時間も足りないし、経験が積めないな、と。
なので、中学・高校時代、出稽古(外部の道場へ出向いて行って稽古をすること)を受け入れてくれる学校の柔道部へ練習に行ってました。
テスト期間中は部活はなかったのである意味ラッキー!で。
「お!柔道できるぞ」と。
自分で外部の道場に連絡を取って、スケジュールを決めて、1人でも稽古に行っていました。
学校の部活だけでは圧倒的に練習時間が足りないのでそうやって自分で工夫して練習時間を確保していましたね。
テストの期間から逆算して、柔道の練習を軸に(笑)スケジュールを立ててました。
遠くの道場までは車で送り迎えをしてもらっていたので、その車内で勉強したり。
限られた時間を勉強時間にあててました。柔道もやりたい、勉強もしっかり取り組まなきゃ、と時間の制限があった分、集中力が増したように思います。
柔道やりながら勉強していた時の方が、成績がよかったです!
はい。
うちは父が医療関係だったので、興味もありましたし、
私も将来は医療系にいくだろうと思っていたので、高校2年生までは医療に従事することを目指して大学に行こうと思っていました。
ただ3年生になって本格的に進路を選択しなければならなくなると「まだ柔道を続けたい、もう少し柔道と関わっていたい」と思うようになって。
中学・高校時代、東京遠征の時にお世話になっていた、高知学芸の先輩から慶應を勧められたのも、慶應への進学を決めた理由の一つです。
私の選択を後押ししてくれました。東京へ行って柔道をすることを応援してくれましたね。
大学ではもちろん柔道部に入りました。稽古はとても充実していましたが、男子が圧倒的に多くて強いけど、女子は少なかった。
それと、私が所属していた理工系の学部は授業が長かったので稽古への合流が遅くなるし、稽古量が足りなかった。
ですので、大学時代も出稽古をして、不足を補っていました。
中高時代に出稽古をたくさんしていたので、その経験が活きましたね。
女性の先輩や同期と一緒に「女子選手を増やそう」という目標をたてて、高校へのスカウトも積極的に行きましたし、女子柔道部としても強くなろうと練習メニューを強化したりもしました。
ストレス耐性が高まりましたね。大概のことは乗り越えられます。
極端なことをいうと「仕事ってきつくても、絞め落とされたり怒られたりするわけじゃないし、練習の方がよっぽど大変だったなぁ」と思っちゃいますね。
それから「何事も諦めず粘り強くやる」という習慣が身につきました。
先日、新しい職場に移動して、簡単な説明を受けた後すぐ、一人で業務を担当しないといけない状況になりまして。毎日わからないことだらけですし、かなり年の離れた上司や先輩に一つ一つ聞かなければならないし、最初は1ヶ月はとにかく大変でした。
でも、柔道で何度もきつい場面を乗り越えてきたので「ここで自分に負けたらダメだ!」という気持ちで頑張ることができました。
学生時代、柔道を通してさまざまな人と(時にはクセの強い人とも)接してきましたので、物おじせず訊けますし、人とのコミュニケーションも困ることがないので、それも柔道をやっていた副産物だなと思います。
柔道の話は自信を持って語ることができました。
今の会社に入る時の最終面接でも柔道のことを色々と聞かれましたね。
子供の頃からピアノを習っていたので、ピアノと柔道のギャップ、みたいな部分も興味を持ってもらえましたし、坂東先生のもとで大学時代に指導サポートのアルバイトをさせていただいたことも話せました。
これまで柔道を続けてきたこと、学生時代に柔道を通して得た経験、試合に向けて努力したこと、志道館で子供への柔道指導ができたこと、など柔道を軸にすればどんな話でもできます。
柔道を語ること=自分を語ること、と言えますね。
柔道のことならすべて体験を通して自信を持って話せますので、それが就職活動で望む結果を手にすることができた大きな要因だと思います。
競技的に考えると【とにかく奥が深い】ということではないでしょうか?
一つの技も、対戦相手やその時の状況によって何通りもの入り方がありますし、研究のしがいがあります。トレーニングも目的によって色々と組み合わせてやりますし。
これさえやれば強くなる、というものはありませんので、とにかく常に頭を使って考えて稽古をしますね。
また、柔道を通していろんな人に出会えたのも魅力の一つだと思います。
柔道をやっていたからこそ出会えた人、そしてできた経験がたくさんあります。柔道をやっている、というだけで相手の懐に飛び込んでいける。柔道やっている者同士、意気投合することも多いですね。
柔道から学べることはたくさんあります。
・ 受け身の練習など負けるというところから始めるということ
・一対一の競技だということ
・相手がいなければ練習できないということ
・柔道を通して痛みを感じられること
・相手のことを敬って最後に礼をすること
学べることを挙げていくとまだまだ足りないくらいです。
「柔道から学んだことが、その後の人生を助けてくれる」と、私は自分自身の体験を通して思っています。
柔道は、子供の頃からやって欲しいですね
就活の面接の際にも話しましたが、志道館で子供たちに柔道を教える機会があったことも、私にとってはとても良かったと思っています。
子供に向き合っていて、自分自身が子供の頃に何を教えてもらっていたか、改めて思い返すことができました。
志道館でも伝えていますが、私が小さかった頃も稽古の後「精力善用」「自他共栄」という言葉を教えてもらったことを思い出したんです。
稽古の時は先生たちみんな厳しかったけど、礼儀とかもちゃんと教えてくれてたなぁと。
練習が辛くて何度も嫌だなと思ったけど、自分から「柔道やりたい」って言って始めたことでもあるし、先生方が人としての土台となるようなことを教えてくださっていましたので、続けることができました。
続けたからこそ、自分が学んだことを子供たちに伝えることができましたし、それがとても嬉しかったです。
自分がこれまで教えてもらう立場だったのが、教えてあげる立場になることで大事なことを再認識することができました。立場が変わることで新たな世界が見えた感じがしました。
子供たちへの指導をさせてもらえたことは本当にありがたかったです。
大人の方でこれから柔道をはじめる方にも、柔道の楽しさ素晴らしさを知っていただきたいと思います。
仕事の後や休日を使っての練習になると思いますが、練習は長い時間やったからいい、というものではありません。
限られた時間でもどれだけ柔道に真剣に向き合ったか、が大切だと思います 。
柔道は何歳からでも始められます。
一緒に練習しただけで親近感が湧いて人との繋がりができますし、日本人だけでなく海外に行っても柔道を通して友好関係を築くことができます。
柔道をやることで得られることが本当にたくさんありますので、多くの方に柔道の素晴らしさを知ってもらいたいと、今も強く願っています。
取材・執筆 近藤智子
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