【元アスリート女性経営者の日記12】 新規入...
元アスリート女性経営者の日記 2020年10月23日今年6月の稽古再開から早いもので5ヶ月間が経過しようとしています。 4月・5月の自粛期間を経て、稽古を再開する際、少なく...
【元アスリート女性経営者の日記12】 新規入...
今年6月の稽古再開から早いもので5ヶ月間が経過しようとしています。 4月・5月の自粛期間を経て、稽古を再開する際、少なく...
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先日、私の恩師である門田幸延先生が他界されました。
私が柔道を始めたのは高知学芸中学1年生の時で、人生で初めて柔道を習ったのが門田先生です。
私が中学3年生の時、父親の仕事が転勤となったため、私は門田先生の家に下宿し、高校卒業まで生活面でもお世話になりました。
私自身、中学高校時代は特に鼻っ柱が強くて生意気だったので、門田先生から厳しいお叱りを受けることもしばしばありました。
門田先生に反抗していた時期もありました。
高知学芸柔道部OGOBに「あの坂東が柔道指導者になって子供に柔道を教えてるなんて!!」と一様に驚かれるような、そんな中学高校生時代でしたので、人一倍ご心配とご迷惑をお掛けした自覚があります。
そんな私ですが、2013年に文武一道塾 志道館を設立し、こうして毎日柔道場に立つ生活を送っています。
門田先生の奥様や柔道部の先輩から聞いた話しでは、門田先生は「坂東は本当によく頑張ってる」と、私がこういった道を選んだことを喜んでくださっていたそうです。
門田先生が生きている間に志道館を設立できたことは、せめてもの恩返しになったかな、と感じています。
欲を言うなら一度志道館にも足を運んでもらいたかったという思いはありますが、それはもう叶わぬ願いとなってしまいました。
今改めて思うのは「門田先生でなければ今の自分はない」ということです。
技術的にも目先の結果を求めるのではなく、基本に忠実な柔道を教えてもらいました。
こうして思い返すと、その指導には「余白」があったと思います。
「余白」があることで、自分で考えながら常に主体的に柔道に取り組むことができました。
自らの頭で考え、目標に向かって主体的に柔道に取り組んだ経験は、柔道選手引退後も大いに活かされています。
柔道選手時代には出稽古先や合宿、合同稽古等で様々なタイプの柔道指導者を見て来ました。
もちろん熱心で素晴らしい指導者もたくさんいらっしゃいますが、中には、女子とはいえ容赦なく手をあげる指導者や、指導者の機嫌を常に伺いながら練習に取り組んでいるような学校もありました。
ここには書けないような理不尽な話しもそこそこ見たり聞いたりして来ました。
私が初めて柔道を習った先生が、手をあげたり、機嫌を取らないと指導をしてくれないような先生だったら、私が今こうして柔道場経営者・柔道指導者という道を選ぶことは絶対になかったと思います。
私の性格的にもきっと柔道が嫌で嫌でたまらなくなっていたことでしょう。
そう考えると「誰から柔道を習ったか?」ということは、その後の人生を左右するくらい大事なことだと痛感させられます。
今までいて当たり前だった恩師との別れは、「これからどう生きるのか?」ということを私たちに問うているような気がします。
文武一道塾 志道館に通う子供たちは、年齢的にもそのほとんどが柔道を初めて習う子供たちです。
柔道指導者として責任の重さを感じながら、これからも一日一日真摯に子供たちと向き合うことで、問いの答えを模索していきたいと思います。
株式会社志道館
代表取締役 坂東真夕子
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