乱世の教育「実語教」
館長(コラム・講演・対談) 2020年7月13日文武一道塾志道館 幼児・小学生クラスでは、古典「実語教」の素読に取り組んでいます。 月刊武道7月号に『乱世の教...
乱世の教育「実語教」
文武一道塾志道館 幼児・小学生クラスでは、古典「実語教」の素読に取り組んでいます。 月刊武道7月号に『乱世の教...
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写真は文武一道塾志道館幼児クラスに通う4歳と6歳の兄弟。
柔道衣ズボンの蝶々結びに挑戦中です。
幼児にとって洋服から柔道衣に着替えることは、とてもハードルが高いことです。
柔道衣ズボンの紐を左右均等に引っ張ってからの蝶々結び、上衣の左側を前にして合わせながらの帯結び等々、発育発達学的にも幼児にはそもそも無理なのかも知れません。
ですので最終的には私たち指導者が着替えを手伝うようにはしていますが
「まずは自分ができるところまで自分でやること」を子供たちには促しています。
例えば、蝶々結びでも紐をクロスして絡ませるところまでは自分でやる、帯も前からお腹に当てて後ろでバッテンして前に持ってくるところまでは自分でやる、という具合に、全てを指導者に委ねるのではなく、できるところまででいいので、自分でやろうとする姿勢を大切にしています。
私は、子供たちには自分自身の人生を主体性を持って歩んで欲しいと思っています。主体性を持つとは、つまり「自律(決まってないことを自分からやる)」するということです。
その「自律」の前には、「自立(決まっていることを自分からやる)」が必要であると考えています。
まずは自分の身の回りのことを自分でやってみること、やってみようとすること、これが自立(自主性を持つこと)への大きな一歩であると思います。
柔道場という場所で幼児たちが小さな体で困難に果敢に立ち向かう姿に、私自身もとても励まされています。瑞々しい感性を持つ子供たちの成長を目の当たりにできることは、柔道指導者の醍醐味でもあり、やりがいの一つです。
写真の兄弟もあと数年もすれば、蝶々結びなんて簡単にできるようになることでしょう。
そんな日を楽しみに待ちたいと思います。
館長・坂東真夕子
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