海外の指導者から学ぶ、「柔道」。
幼児・小学生クラス<稽古風景・古典素読・勉学・しつけ> 2015年12月15日子どもたちへの「柔道指導」 最近、ある柔道指導教材DVDを見ました。それは、2005年IJF(国際柔道連盟)コーチ ン...
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幼年部・少年部の稽古で大切にしていることの1つに「畳そうじ」があります。
みんなが稽古で使った畳を感謝の気持ちを込めて丁寧に拭いていきます。
港南道場は広いので畳も多く、小さな子供たちが拭くのには気力も体力も使います。
稽古に参加する人数によって、一人でたくさんの列を担当する日もあり、「学年+1列拭きます」と伝えると、最初のうちは「絶対無理だ」「こんなに拭けない」と弱音を吐く子もいました。
でも、黙々と畳拭きを始める仲間を見るとしぜんとチャレンジする姿も。
拭き始めると、みんな集中して丁寧に畳拭きをしていきます。
畳の目に逆らわないように拭いていく方法も先生や上級生から教わります。入門したばかりの子や幼年部の子供たちも回数を重ねるうちに上手に畳を拭けるようになっていきます。
素早く畳が拭けるようになった子。
じっくりと丁寧に拭き進める子。
まだ慣れずにスムーズに拭けないけど黙々と頑張る子。
それぞれのペースで自分の任された列を心を込めて拭いていきます。
先日、畳拭きが得意な1年生が自分の列が終わり、まだ終わっていない列を見つけて「僕がもう1列やるよ」と自ら進んで掃除をしてくれました。
『しっかり周りの状況を見て判断し、自ら進んで自分が任された以上のことをやる』これを行動にうつせたということは、大きな成長でとてもうれしい出来事でした。
最初は無理だと言っていた子達の中でも、ふりかえりの時間に書くシートの【特にがんばったこと】という項目に「そうじをがんばりました」と書く子が多くなってきました。
はじめは終わりが見えなくて不安になってしまうことも、頑張ってやってみたらできちゃった!のだと思います。
『できた!』の積み重ねが、子供たちの自信に繋がっていると思いました。
志道館7つの習慣の1つでもある「心を込めて丁寧に掃除をする」。
柔道の稽古だけでなく、こういうことからも自信をつけていく子供たちの姿を目の当たりにし、心を込めて丁寧に掃除をすることの大切さを改めて感じています。
これからも、みんなが使う柔道場を常に清潔に保ち、気持ちよく稽古ができるよう掃除の時間も大切にしていきたいと思います。
野尻 麻実
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