「映像フィードバック」の活用~自分の技と向...
港南道場 2019年6月17日得意技を身につけるには7年掛かった。 岡野功 先生 1つ...
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得意技を身につけるには7年掛かった。 岡野功 先生 1つ...
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今年4月に「港南道場子どもクラス第1号」として入門したR君(5歳)が、母国フランスに帰国することになりました。この4ヶ月間で、彼ができるようになったことは沢山あります。
・5分以内で着替える・正しい礼法
・前転、後転、側転
・後受身、横受身
・大外刈、大内刈、大腰の投げ込み(左右両方)
・袈裟固、横四方固で抑える
・乱取り(左右両方)
・「志道館五訓」素読
・『実語教』素読(全ページ)
・畳の拭き掃除
・柔道衣をたたむ
※コラム 港南道場 子どもクラス紹介~入門1号生の稽古~ 参照
※塾生様の声 参照
稽古の期間は短かったですが、かなり体力がつき、柔道らしい動きも身についてきました。特に投技が上手です。乱取り中も積極的に技をかけるので、将来は素晴らしい柔道選手になると思います。
ただ、「受身」の練習だけは、時々飽きてしまうことがありました。そこで考えたメニューが「受身島の冒険」です。「受身」を楽しく練習する方法を、彼のお陰で考えることができました。
※コラム 受身島(うけみじま)の冒険!!参照
R君は、いつも明るく陽気です。お別れの日も、笑顔で楽しく稽古をするだろうと思っていました。ところが、最後2回の稽古は、いつもと様子が違っていたのです。
7月20日(土)の稽古中、「あと2回で志道館の練習は終わりだよ。一緒に頑張ろうね。」とお母さんを介してR君に言いました。すると、彼は泣きだしてしまったのです。私とお母さんは、その反応に驚きました。小さなR君も、お別れが近づいていることを理解していたのだと思います。「受身島の冒険」で何とかいつもの笑顔に戻りましたが、その無邪気な表情を見れば見るほど、私も涙が出そうになりました。
7月27日(土)、いよいよ最後の稽古です。この日は、いつも通り元気一杯でした。しかし、最後の最後にR君は普段とは違う行動をとったのです。着替えが終わっても、なかなか柔道衣をたたみません。最近、自分でたためるようになったのに、適当なやり方ばかり繰り返します。
お母さんは、「わざと終わらないようにしているのだと思います。これで最後だと分かっているので…。Rはきっと悲しいんです。」と彼の心中を教えてくださいました。その後、彼はお母さんの側で、そっと涙を流していました。
この2回の稽古は、フランスから来られていたお父さんも見学をされ、「日本で柔道ができてよかったです。Rは柔道の本質に触れ、柔道に対する意識が変わったと思います。」とおっしゃっていました。ご両親とも「柔道は躾につながる」というお考えで、「強くなること」より「相手に対する礼儀」を大切にされています。フランスでは教育的効果を期待して、お子さんに柔道をやらせるご家庭が多いそうです。これは、本当に素晴らしい考え方だと思います。
R君は、フランスでも柔道を続けるそうです。きっと将来、立派な柔道家になってくれるでしょう。
「Rは、『さよなら』が嫌いなんです。」
お母さんは、最後にそうおっしゃっていました。だから彼は、最後まで「さよなら」は言いませんでした。お別れの時に言った言葉は、「またね!」
日本とフランスは遠く離れていますが、「柔道」という「道」で私たちはつながっています。いつの日か、またこの「道」の上で、柔道家として大きく成長した彼と会いたいです。
短い期間でしたが、彼が志道館で学んだこと、そして私が彼から学んだことは数えきれません。この出会いに心から感謝をしたいです。本当に楽しい4ヶ月間でした。
フランスでも、君らしく笑顔で柔道を頑張って!
またね!
綾川 浩史
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