「映像フィードバック」の活用~自分の技と向きあう~

港南道場 2019年6月17日
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得意技を身につけるには7年掛かった。
 

岡野功 先生

 

 

 
 

1つの技を身につけるまでには、相当な時間を要します。打ち込みや投げ込みなどの反復練習を繰り返すことで形を覚え、乱取りで返されたり、すかされたりしながら、少しずつ技を磨いていくしかありません。
志道館の塾生様も試行錯誤を重ねながら、より美しい技を目指して稽古に励んでいます。
技術を向上させるためには、自分の技を客観視することも重要です。そこで、従来の稽古の中に「映像フィードバック」という方法を取り入れてみました。

 
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「映像フィードバック」は、特別な機材を用いる本格的な方法もありますが、今回は塾生様ご自身のスマホやタブレットを使用しました。技をかけている所を動画撮影し、その映像を取・受・指導スタッフで一緒に見ながら、良い点や改善点を確認します。意識するポイントが理解できたら、また反復練習です。
 
 

この方法は、主に初心者の方の受身練習や、形の稽古で行っています。口頭では表現しにくい細かいポイントをお伝えできたり、動きの全体像をご自身で把握できるので、技術の進歩がとても早いです。
実際に試された塾生様は、「自分がどのようにして技に入っているのかよく分かった」・「今までアドバイスを受けてきたことの意味が理解できた」と、その効果を実感されています。

 
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この練習方法の目的は、「早く技を覚えること」ではありません。大切なのは「自分の技と向きあうこと」です。
映像は、他者からのアドバイス以上の説得力を持っています。更に、スローモーション機能やコマ送り機能を使うことで、より正確に自分の技を分析することも可能です。
 
 

技を覚えるためには、とにかく反復練習を沢山やらなくてはいけません。ただ、時にはこのように立ち止まって、自分の技を見つめ直す時間も必要です。「正しい理合で技をかけているか」・「相手に怪我をさせないか」・「自分は怪我をしないか」など、大切なポイントの中には、映像を通して初めて確認できるものもあります。
 
「生涯柔道」を実践する上で、正しい技術の習得はとても重要です。
みなさんも「映像フィードバック」を活用し、自分の技と向き合ってみませんか?

 
 
 
志道館では、これからも皆さんと一緒に「考える柔道」を目指していきます。

 
 
 

 

綾川 浩史

 

 

 

 

 

 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
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