【柔道のチカラ】精力善用 自他共栄とはみん...
館長(コラム・講演・対談) 2024年3月17日5名の小学六年生が卒業! 3月は別れの季節でもあります。 今年は志道館から5名の小学6年生が巣立っていきます。 ...
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5名の小学六年生が卒業! 3月は別れの季節でもあります。 今年は志道館から5名の小学6年生が巣立っていきます。 ...
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「物を大切に使う」。
これは「志道館7つの習慣」の1つです。子どもたちは、稽古後に自分の柔道衣を丁寧にたたみます。
幼児のたたみ方も、驚くほどきれいです。学習机や清掃道具など、道場内の備品も丁寧に扱います。物を大切にすれば、物を使う時に気持ちが入るはずです。学習の様子を見ていても、鉛筆や消しゴム、教科書やノートを大切に扱っている子どもほど、真剣に勉強をしています。
バットを地面に置かないこと。バットが芝生の水を吸うと、何億分の1かの重さや形の変化が起こってしまう。お父さん、お母さんが買ってくれた野球道具を大切にし、自分のバット・グローブ・靴を磨くこと。
(講演会で子どもから、「メジャーリーガーとして活躍するには何が一番大切か」 と尋ねられて)
バットの木は自然が何十年もかけて育てています。僕のバットはこの自然の木から手作りで作られています。 グローブも手作りの製品です。1度バットを投げた時、非常に嫌な気持ちになりました。自然を大切にし、作ってくれた人の気持ちを考えて僕はバットを投げることも叩きつけることもしません。プロとして道具を大事に扱うのは当然のことです。
イチロー
これは、今年3月に引退をしたイチローさんの言葉です。
彼は道具を大切にすることでも有名でした。試合後は、ロッカールームでグローブを磨きながら、その日の試合を振り返っていたそうです。バットを叩きつけてしまったことを深く反省し、バット職人さんに謝罪の手紙を書いたというエピソードも残っています。
道具を愛し、作ってくれた方に対して敬意を払う姿勢があったからこそ、偉大な選手になれたのでしょう。
柔道家も、柔道衣や帯に対して、特別な想いがあるのではないでしょうか。五輪代表選手の中には、付き人も含め、誰にも柔道衣を触れさせない方や、 試合前、柔道衣に語りかける方もいらっしゃるそうです。
私も、柔道衣に関するこだわりがいくつかあります。その中で最も大切にしているのは、「他の洗濯物とは一緒に洗わない」ということです。
この「柔道衣は特別なもの」、大げさに言うと「神聖なもの」という想いは、柔道と長年向き合い続けた中で、生まれたのだと思います。
先日、「志道館」の刺繍を入れた柔道衣がやっと完成しました。それに合わせて帯も新調したので、とても新鮮な気持ちです。
(この帯は、3月まで勤めていた國學院大學栃木中学・高等学校の中高一貫コース教職員の皆様から贈っていただきました。改めて、感謝の気持ちで一杯です。)
着なれたものもいいですが、やはり新しい柔道衣と帯は、気持ちが引き締まりますね。
この柔道衣と帯を大切に使い、これからも自分自身を磨いていきたいと思います。
子どもたちには、まず自分の柔道衣と帯に対して愛情を持ってもらいたいです。そして、そこから全てのものを大切に扱う習慣を身につけてほしいと思います。物事を上達させるための第一歩は、道具を大切に使うことです。
志道館では、今後も柔道の技術だけではなく、柔道衣と帯に対する敬意もしっかりと教えていきます。
綾川 浩史
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