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先日(2017年9月2日土曜日)、色々とご縁のある菊野克紀選手の応援のため、巌流島という格闘技の観戦に行って来ました。
菊野選手は体重差のある相手を試合開始直後から積極的に攻め続け勝利を飾りました。
試合後、観客席に向け「僕が闘う背中を通して、子ども達や試合を見てくれる人に勇気を見せたい、勇気を与えたい」とスピーチ。
子ども達は親をはじめ身近な大人から多くのことを学ぶのだと思います。
それは何も言葉だけではなく、普段接する大人の生き様や背中から、子ども達自身が何かを感じ取ることもあるのではないでしょうか。
菊野克紀オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/kikuno-katsunori/
菊野選手の試合を観戦したことで、日本人選手が大活躍した柔道世界選手権を見ていて感じたことが蘇りました。
ああいう大舞台で自分の実力を出し切るには、相当な努力が必要です。
その努力によって培うものの一つに「勇気」があると思います。
相手を投げるためには、技を思いっきり掛ける「勇気」が必要。
「もしかしたら返されるかも知れない」「もしかしたら潰されて押さえ込まれるかも知れない」…そんな弱気な自分に打ち克ち思いっきり技を掛ける。
弱い自分に負けて技が中途半端になると、自分自身が思い描いた結果は得られない。
技が掛かるか掛からないかの差はほんの僅か。大外刈りで言うと、数センチの踏み込みの差くらいではないでしょうか。
最近、幼年部少年部の稽古のみならず成年部の稽古を見て感じているのは、柔道が強くなるためには勇気が必要だということです。
人生も同じ。
自分自身の人生を自分自身の意志を持って生きるには「勇気」が必要ではないか。
柔道の試合の様に、人生の明暗がほんの僅かな勇気の差で分かれることもあるし、勇気を出した者しか掴めないものがあり、勇気を出した者でしか見えない景色がある。
そう思います。
以前手にした「太陽の子(灰谷健次郎・著)」の中に、こんな一節がありました。
勇気いうたらしずかなもんや。
勇気いうたらやさしいもんや。
勇気いうたらきびしいもんや。
勇気を持って、生きる。
そんな背中を私も文武一道塾 志道館の子ども達に見せたいですし、子ども達自身にも柔道を通して勇気を培って欲しいと思います。
館長・坂東真夕子
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