【幼児クラス】幼児教育に最適な実語教!
幼児・小学生クラス<稽古風景> 2023年6月16日志道館の【幼児クラス】【小学生クラス】では稽古の最後に《日本人千年の教科書》と言われている「実語教」の素読をします。 ...
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去る12月10日(土)に、第三回志道館杯が開催されました!
以前、坂東が外部指導員をつとめていた学校の道場をお借りして開催された、年に一度の大さらい会=志道館杯。
この度の特別ゲストは、ロンドンオリンピック銀メダリスト、杉本美香さんにお越しいただきました。
それではさっそく、当日の様子をレポートしたいと思います(^O^)
近藤
道場に入った時から興奮気味の子供たち。
ご両親やご親戚が見守ってくれるのが嬉しいのか、いつもの道場の何倍も広い道場ゆえにテンションが上がっているのか、着替えたそばからはしゃいだり追いかけっこをしたり、元気が溢れていました。
いつも通り整列をし、礼からはじまります。
全員で体操や受け身をした後、グループに分かれ先生方の指導の元、寝技、立ち技の稽古をしました。
しっかりと身体をほぐした後、幼年部の子供たちは寝技の試合、少年部の子供たちは立ち技の試合をしました。
普段の稽古の中で、礼法を何度も練習しましたが、緊張しているのか足が逆に出てしまったり「お願いします」の声が小さくてやり直しをさせられたり。
そのひとつひとつが微笑ましくて、見学している親御様から笑いが溢れました。
勝っても負けても、正々堂々と。
一喜一憂しながら、精一杯ぶつかり合う子供たち。
普段通りできた子、意外な力を発揮した本番に強いタイプの子、いつもより技が小さくなっちゃう子、それぞれの性格がその戦いぶりに現れていたのも興味深かったです。
ゲストとしてお越しいただいた杉本さんは、子供達の試合を見ながら、ずっと笑顔を浮かべていらっしゃり「うわー、小さいのに頑張ってるな」「今の技、良かった」など隣にいた私にこっそり感想を述べてくださいました。
試合の後は古典(実語教や大学)の素読。
いつもの稽古の様子をご紹介しました。
まずは【払腰】と【足払】を披露していただきました。
技のキレ味はもちろん素晴らしく、思わず「おぉ」という声が。
子供達も親御様方も真剣な面持ちで見入ってました。
その後【足払】を教えていただきました。
技のポイントを指導していただいた後、子供達はペアを組んで練習。
その間、杉本さんには道場全体を回って声をかけていただきました。
なかなか足の使い方が掴めない子ども達を見て、秘密兵器が投入されました。
杉本さん自ら、ご用意くださった《プチプチ》。
「これが舞い上がらないように足を使うんだよ」とのご指導。
《プチプチ》を活用しながら、足の使い方をさらに稽古しました。
(同じ大きさにカットするなど、夜な夜な準備してくださったそうです、ありがたい・・・・・涙)
ちょっとでも技のコツを掴んでもらえたら、とご用意くださった《プチプチ》。「子供たちに喜んでもらいたくて!」というお考えからだったそうで、そのお気持ちが嬉しかったです。
【足払】をご指導いただいた後、杉本美香さんに10分程お話をしていただきました。
要約して、記載いたします!
柔道どうだった?楽しかった?
柔道はひとりじゃできないよね。相手がいてはじめて練習ができるし、強くなれる。私はいつも思いやる気持ちを大事にしています。
柔道は勝ち負けだけじゃない。
技をかけた時、投げた後に引き上げて相手を守る、ということから
相手を思いやる気持ちを学ぶことができます。
相手を怪我させたら、相手も痛いけど、自分の心も痛いよね。
相手を思いやる気持ちは大事にして欲しいと思います。
あと、周りの人から応援される選手になってもらいたいです。
感謝の気持ちを持てる人は応援してもらえる。
言葉で『ありがとう』と言えるようになってね。
それから、私は『笑顔が大事だな』と思っています。
怪我が多い選手だった私は、5回手術しました。今でもボルトがあちこちに入ってます。
入院している時、たくさんの人がお見舞いに来てたんだけど、顔は笑顔でも目は悲しい目だった。
それがとても辛かったです。泣いても悔しがっても
友達の前では笑顔でいるようにしましょう。
相手は鏡。
いつも笑顔!を心がけて、お友達を笑顔にできる選手になってくださいね。
子ども達だけではなく、保護者の方々にもこの杉本さんの言葉は響いたのではないでしょうか?
(私なんて「あぁ。出来ていないことばっかりだな」と恥ずかしくなりました。。。。。)
お話しの最中に、杉本さんからのサプライズが!
なんと銀メダルを持ってきてくださったのです。
稽古中で使用した《プチプチ》同様、子どもたちが喜んでくれたらいいなというお気持ちでお持ちくださいました。
(私たち運営陣も聞いていなかったので、とても驚いたのと同時に、感動しました!!)
講話の後、メダル授与式!
プレゼンターはもちろん杉本さんにお願いしました。
ひとりひとりに声をかけ、健闘を称えてくださった杉本さん。
子ども達は照れながらも誇らしげな顔でメダルを見つめていました。
かけがえのない思い出になるに違いありません!よかったね♪
志道館杯を振り返り、心に残っていることがあります。それは講話の結びに杉本さんがおっしゃった一言です。
私はオリンピックで銀メダルでした。
金メダルではなく銀メダルだった意味が、必ずあると思っています。
その意味を、一生かけて考えてみたいと思います。
今でも自分に問い続けているという杉本さん。
道というのは、どこまでも終わりがないものなんだなぁと感じました。
子ども達には、この志道館杯を<ひとつのイベント>に留めることなく、感じた喜びや悔しさを糧にして、これからの稽古にいかしてほしいなぁと思いました。
すでに来年の志道館杯への道ははじまっています。
これからも一緒にがんばっていこうね!
館長秘書 近藤ともこ(こんとも)
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